Top > 写真と日記と胸のうち > 富士山の高さへ[登山行動2日目]
2006,06,19, Monday
ほのかに彩雲が見えた。 彩雲については天空博物館さんの解説が詳しい。 以前に見た彩雲。 [2004年6月20日,アラスカ,デナリ] 高緯度地域や山でよくみられるのかなーと思っていたが実はありふれた現象だそうだ。 きっと,だだっ広い雪面を歩いていると,空によく目がいくから見つけられるのだろう。 また,山では天気の変化に気をつけていることも,山でばかり彩雲を見つけることと関連しているように思う。 今日はキャンプ地を3300mから昨日偵察した3650mまで上げる予定でスタート。 荷物を全て,ザックとソリに詰め込んで運ぶ。 フィールドアシスタントのAndyとFrankが組みになってロープを結び,先行。快速。 若干の観測機器とたくさんの予備品を持つDanと私の組はのんびりと。 Danはとにかく何でも予備を持っている。重たくなった分はパワーでカバー。 私の目から見ると,持ちすぎなんだよなー。 途中でDanが観測のためストップ。 Danは電磁波を使って地球の表面内部層を探査する方法を研究している。 彼の今回の目的は氷河の厚さを測定すること。 氷河に覆われた場所ではその表層内部に地盤と氷の間に電磁気学的な性質が異なるはっきりとした境目がある。 その境目の深さを表面での電磁場の測定から見積もるのだ。 Danが利用するのは,潜水艦通信用の超長波(VLF),HAARPを使って電離層で発生させた電磁波,自然にある地磁気,地電流。 登山行動中は大きな受信機を持ち運べないので,発信波の周波数が既知の潜水艦通信用の超長波にターゲットを絞った。 写真ではアンテナを発信地のMaine州の方角に向けている。 #HAARP(ハープ)でweb検索すると,トンデモな話,オカルトばかりがひっかかる。お気をつけを。 昨日荷上げしたキャンプ予定地まであと198m。 GPSのおかげで天候が悪化し視界がなくなってしまった時のプレッシャーが大きく減った。 着いたー。 予定キャンプ地は山の鞍部,中央,山を吹き抜ける風が収束する場所だったので,相談してもう少し登った。 第2キャンプは標高3750m。富士山頂とほぼ同じ高さ。 観測の時間も入れて,約3時間半の行動だった。 山頂カルデラのキャンプ地(4100m)まで,1日で着く距離と標高差。 |
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