Top > 写真と日記と胸のうち > 夕方ブリ明け。山頂カルデラを駆け抜けろ!
2006,06,27, Tuesday
15時過ぎに前夜から続いていた吹雪(ブリザード)が収まった。
吹き溜まりの雪がテントの風下方向に長く連なっていた。 手前はアシスタントのAndyのテント。 テントと周囲に作った雪壁の間に雪が吹き溜まり,テントを圧迫していた。 賛否両論あるとは思うが,私は風に耐えられる堅固なテントであれば周囲に壁を作らない方が良いと考えている。 *** さて,今日はDanの勝負の日。 夕方,HARRPという施設を使って成層圏で発生させたVLF/ELF波(超長波/極超長波)を使い,ランゲル山頂カルデラの氷河の厚さの探査を行うのだ。 HARRPをDanのために使える日は限られている。 必要な物資を掘り出した後,アシスタント達に指示を与えるDan。 HARRPの担当者とは衛星電話で連絡を取り合っていた。 1日中ブリザードに拘束されたため,約束の時間まであまりない。 今日は私もDanの手伝いに回った。 観測地点はキャンプから数百メートル先。 先に現場へ走るFrankとAndy。 彼等への追加の指示をDanからもらい,私も走った。 必要なアンテナのセッティングをしながらDanを待つ。 キャンプから残りの装置をソリにまとめ,駆けてくるDan。 雪上で急ぎ配線。 Danの装置は寒さを嫌うので,側からテントを建てた。 アシスタント,Andyが履いているのは極寒冷地仕様の靴,バニーブーツ。 Frankがすばやくまわりこみ,テントを張る。 アシスタント2人の手際の良さには舌を巻く。 私は撮影にまわらせてもらった。 中は快適なようだ。カメラを向けても測器に集中しているDan。 Danの観測地点,全景。 磁北を基準に四方にアンテナがのびる。 ここまで出来上がったら,もう手伝えることは何もない。 ただ成果を祈ってテントへ引き上げた。 温かな食事を作ってキッチンテントでDanを待った。 彼が戻ってきたのは真夜中過ぎだった。 何かしら,データは取れたようだ。 よかった。 |
コメント
コメントする
|
この記事のトラックバックURL
http://polar.sakura.ne.jp/wrangell2006/tb.php?50
トラックバック
|