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Top > 2006年06月 > 17日
   
キャンプの設営[キャンプ1:標高3300m]
ひどい高所障害にならないよう,ゆっくりとキャンプを設営。水分をたっぷり摂る。
気温は確実に氷点下だが,日差しがあり,そんなに寒くはない。体感温度は少し肌寒い春の日。


フィールドアシスタント,AndyとFrankは吹雪になった場合に備えて防風用の雪壁作り。


私とDanのテントは,特に雪壁を作らず。
2人の合言葉は,Lazy is lucky!
(怠けるのが幸いする)

というのは事実ではあるが冗談で,考え方の違い。

吹雪の時に気にしなければならないのは防風に加え,雪の吹き溜まり。
下手に雪壁を作り,雪壁とテントの間が吹きだまるようなことがあると,積もった雪の重みでテントがつぶされてしまう。
防風のために雪面を掘り下げてテントを建てるのはもってのほか。簡単にテントの周囲が吹きだまってしまう。
テント自体が風に対して充分な強度を持っているのなら,雪壁はいらないというのがDanと私の一致した考え。
予報で特に猛吹雪が予想されているわけでないし,雪壁なしで可とした。

設営後はテントの中でゆっくり休んだ。

予定よりも高いところにいきなり来てしまったこともあり,今日はゆっくり休養。
テントの外の景色は変わるが,テントの中はどこに来ても変わらない。落ち着く。

夕方,Paulと衛星電話で連絡がついた。
山頂の天気が回復した後,残りの物資を山頂に運んでくれたそうだ。
大満足の一日。

登山ルートとキャンプの位置はこちら

| 写真と日記と胸のうち | 11:38 AM | comments (0) | trackback (0) |
ランゲル山へのフライト[窓からみた景色2]

ランゲル山の山肌に沿って飛び,標高を上げていく。
間近にクレバスがみえた。

パイロット,Paulは酸素ボンベから酸素を吸いはじめた。おそらく高所を飛ぶときに義務付けられているのだろう。


直下に見えたアイスフォール。
氷に混じって黒い層が見えた。
過去の噴火による火山灰層か?


頂上部はガスの中。
山頂カルデラへの荷を降ろすのはひとまずあきらめ,登山活動の開始地点である北面へ向かった。


見えている山はMt. Sanford(標高4949m)。
降りたい場所も,雲の中だ!
どうするべか,と思ったがこうなってしまうともうPaulにまかせるしかない。
このパターンで2年前は予定とはまったく違う,山の東側に降ろされたことがある。


Paulがうまいこと,雲の切れ間を見つけた。クレバスもない。
結局予定していたキャンプよりも300m高い,標高3300m地点で降ろされることになった。
いきなり行くにはちょっと高すぎる標高だが,そんなに危機的でもない。


| 写真と日記と胸のうち | 09:25 AM | comments (0) | trackback (0) |
ランゲル山へ![窓から見た景色1]

6月17日午前9時過ぎ,Paulのシングルオッターはメンバー全4名と物資の約1/3を乗せてテイクオフ。

まず標高4000m超の山頂カルデラへ向かい,観測用物資を下ろす。
その後,高所順応のためメンバーは標高3000m地点,ランゲル山の北側に降ろしてもらい,5日間かけて歩いて山頂カルデラへ。
残りの物資はPaulに直接山頂へ運んでもらう予定。
周辺の広域鳥瞰図はこちら


緑の中に,ランゲル山のカルデラから流れ出る氷河,Long Glacierの末端部が見えた。
表面には周期的な模様,オージャイブ#が見られる。
#リンク先「氷河の不思議」写真5枚目。白岩孝行さんによる解説あり。


ランゲル山の山頂には雲がかかりはじめる。降りられるのか?
Long Glacierのオージャイブを作ったと考えられるアイスフォール(氷河の滝;斜度が急になり氷河に多くの亀裂が走る)が見えた(写真右側)。


山腹に見えた氷河の割れ目,クレバス。ラクーナへと変遷していく様子が見て取れる。
#この変遷についても白岩孝行さんによる「氷河の不思議」に解説あり。写真12枚目。


| 写真と日記と胸のうち | 09:10 AM | comments (0) | trackback (0) |
飛べる!
朝起きたら,晴れ。

東側には雲がかかっているが,頂上部は晴れ。
今なら飛べる。Paulよ,早く来てくれ!


| 写真と日記と胸のうち | 07:10 AM | comments (0) | trackback (0) |
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