2006,05,01, Monday
ランゲル山はアラスカで一番標高の高い火山である。
山頂には直径数キロメートルの巨大なカルデラがあり,分厚い氷河で満たされている。 正確な厚さは不明だが,約700〜900mと見積もられている。 この氷河は主に南側に位置するLong Glacierから溢流する。 図はカルデラを南側からみた鳥瞰図。 デジタル標高データ(USGS,NED Alaska 2 arc-second)と衛星画像(ランドサットETM+)からカシミール3Dを使って描画。高さを2倍に強調。 我々の主な観測サイトはこのカルデラの中央にある。 *** カルデラの西側には2つのクレーター(North CraterとWest Crater)があり,小規模ながら噴煙もみられる。 North Craterは1960年代前半まで完全に氷河に覆われていたが,1964年の地震以降活動をはじめ,1983年までに200mにも及ぶ氷河が完全に融け去ってしまった。クレーター付近の積雪状況から,現在はまた冷却に転じつつあのではないかとアラスカ大のCarl Benson教授は指摘している。 |
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