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出発1週間前,ようやくの進展


この日,大きな進展が2つ。
1つめ,一ヶ月以上前,日本を出る前に発送した,日本からの調査物資がようやくアラスカ大へ到着した(写真は到着した物資)。
こんなに時間がかかったのは事務手続き,通関手続きに時間を要したから。


日本からはなじみで値段も手頃なT社に輸送をお願いしたのだけれど,この会社,得意なのはロシアでアラスカにはちょっと弱い。
T社がつかっているアメリカ国内の輸送会社がアラスカ大学と再三に渡りトラブルを起こしているらしく,こちらへ着くなりこちらの研究者からアラスカ大はこの会社が担当する物資は受け取れないと言われた。そこで,まだ東京で止まっていた物資にストップをかけてルート作り。
大手の日本通運に頼み,アメリカまではT社,通関手続き以降は日本通運に担当してもらうことにした。
時間に余裕があり,完全に荷物のコントロールも出来ていたので心配はしていなかったが,航空便にも関わらず1ヶ月はちょっとかかりすぎだった。

日本から送ったのは基本的にアメリカでは手に入りにくい観測用品。

メインは雪氷コア掘削用のドリル。北海道大学低温科学研究所の技術部が製作した。
製作を担当したS氏は長年,雪氷コア用のドリル開発に取り組み,南極ドームふじ基地での深層掘削にも参加した,雪氷コアドリルと掘削のスペシャリスト。
長年の経験がつまり,多くの人の失敗をもとに改良を重ねた,最高のドリル。

それから,秤とメジャー。
アメリカで売られているものは,重さの単位はポンド(lb),長さの単位はインチ(inch),フィート(feet)。SI単位系を使う私には使いづらくて仕方が無いのだ。


進展の2つめ。
ようやく雇うフィールドアシスタントが決まった。
3週間,不在にするのに,出発1週間前の誘いでよくOKをくれたものだ。
決まるのが遅くなってしまったのはアメリカ側のDanとの連携ミス。
2ヶ月程前にアシスタントを探すよう,念押しをしたのだが,メールがきちんと届いていなかった。
来てくれるフィールドアシスタント,
一人はFrank。フェアバンクスの登山用品を扱うスポーツショップに勤める。
もう一人はAndy。なんと,ランゲル山の近所の山,Mt. Drumに登りに出かけ,下りて来たばかり。まさか,とんぼ帰りすることになるとは思っていなかっただろうな。
2人とも経験を多く積んだクライマー。Andyはそもそも冒険家と呼んだ方がいいかも知れない経歴を持っている。
頼りになりそうなメンバーが揃った。
今回の隊,研究者はDanと私の2名,アシスタントはFrank,Andyの2名。
計4名のチーム。
| 写真と日記と胸のうち | 12:00 AM | comments (0) | trackback (0) |









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