Top
2006,06,17, Saturday
6月17日午前9時過ぎ,Paulのシングルオッターはメンバー全4名と物資の約1/3を乗せてテイクオフ。 まず標高4000m超の山頂カルデラへ向かい,観測用物資を下ろす。 その後,高所順応のためメンバーは標高3000m地点,ランゲル山の北側に降ろしてもらい,5日間かけて歩いて山頂カルデラへ。 残りの物資はPaulに直接山頂へ運んでもらう予定。 ※周辺の広域鳥瞰図はこちら 緑の中に,ランゲル山のカルデラから流れ出る氷河,Long Glacierの末端部が見えた。 表面には周期的な模様,オージャイブ#が見られる。 #リンク先「氷河の不思議」写真5枚目。白岩孝行さんによる解説あり。 ランゲル山の山頂には雲がかかりはじめる。降りられるのか? Long Glacierのオージャイブを作ったと考えられるアイスフォール(氷河の滝;斜度が急になり氷河に多くの亀裂が走る)が見えた(写真右側)。 山腹に見えた氷河の割れ目,クレバス。ラクーナへと変遷していく様子が見て取れる。 #この変遷についても白岩孝行さんによる「氷河の不思議」に解説あり。写真12枚目。 |
2006,06,17, Saturday
朝起きたら,晴れ。
東側には雲がかかっているが,頂上部は晴れ。 今なら飛べる。Paulよ,早く来てくれ! |
2006,06,16, Friday
雲が厚く,飛べず。
夕方,突然Paulが飛来。 エンジンの部品が壊れたそうで,エンジンを止めず(再始動出来ない可能性があるので),給油だけして修理可能なPalmerという町へ飛んで行った。 部品の交換で修理が済むので翌朝までには戻ってこれるそうだ。 B&Bは別の予約客があり泊まれず飛行場でキャンプ。 失態を繰り返さないよう,翌朝のフライトに備えた準備をしてから就寝。 Chitinaの飛行場はChitina Riverに隣接していて,周囲に鮭漁のためのFish Wheelがある。 暇つぶしに見学した。 もうここへも鮭がのぼって来ている。 我々も早く山にのぼりたい。 |
2006,06,15, Thursday
ランゲル山へのアクセスに使う飛行機,DHC-3,Single Otter(シングルオッター)。 ちなみにオッターはカワウソの意。 エンジンはターボチャージャー付きのものに換装されている。 the Cox Turbo Single Otter,あるいはTurbo Otterと呼ばれている。 STOL(短距離離着陸機,エストール)で,Paulが操るこのシングルオッターは30~40m前後で離着陸する。 もっと小さな飛行機が離着陸に100m以上の距離を滑走するのをみると,すごさを実感する。 この飛行機,1度に1トン近くの荷を運び,標高4000mを越える雪面でも離着陸する。 パイロットのPaulが主として使っているChitinaの飛行場から,ランゲル山までを15分で結ぶ。 Paulとこの飛行機がなければ,2004年に行った200m深を越える雪氷コアの掘削は出来なかったろうし,今回の調査もより困難だった。 |