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2006,06,18, Sunday
キャンプ1(3300m)へ戻るとちょっと頭痛。
下ってくるときのスキーで張りきりすぎたか。 私は休憩,入れ替わりにDanとFrank,そしてAndyが再度,上へ向かった。 予備食料,燃料等を荷上げしてもらう。 1日中テントでぼーっとしているには天気が良すぎる。 下り,Frankのスキー。 うまいなー。 今回は皆スキー靴ではなく,クライミングブーツ。足首が固定されないので滑るのは結構ムズカシイのだ。 4人のメンバーの中で,彼が一番だった。 そして,このやろー。 左に見えているのが私の滑った後。クレバスに落ちるリスクを下げるため,登ったトレースに重ねて小曲げ。 落ちるようなクレバスがないことを登りで確認しているのでロープははずした。 Frankはロープはずした上に,登りルートの脇のまっさらな部分を気持良さげに滑っている。 このへんはまず大丈夫だろうけど。。。自分が我慢した分,ちょっと悔しい。 今回のメンバーは皆がそれぞれ経験を積んだクライマーなので,それぞれのやり方,認識がある。 そのあたりがテント周囲に壁を作る,作らないにも現れている。 Danちゃん,あれ!? 食事は外。雪の上にテーブルとイスを作った。 後ろに見えているのはランゲルスキー場(Mt. Wrangell Ski Area)。 リフトはありません。 |
2006,06,17, Saturday
ひどい高所障害にならないよう,ゆっくりとキャンプを設営。水分をたっぷり摂る。
気温は確実に氷点下だが,日差しがあり,そんなに寒くはない。体感温度は少し肌寒い春の日。 フィールドアシスタント,AndyとFrankは吹雪になった場合に備えて防風用の雪壁作り。 私とDanのテントは,特に雪壁を作らず。 2人の合言葉は,Lazy is lucky! (怠けるのが幸いする) というのは事実ではあるが冗談で,考え方の違い。 吹雪の時に気にしなければならないのは防風に加え,雪の吹き溜まり。 下手に雪壁を作り,雪壁とテントの間が吹きだまるようなことがあると,積もった雪の重みでテントがつぶされてしまう。 防風のために雪面を掘り下げてテントを建てるのはもってのほか。簡単にテントの周囲が吹きだまってしまう。 テント自体が風に対して充分な強度を持っているのなら,雪壁はいらないというのがDanと私の一致した考え。 予報で特に猛吹雪が予想されているわけでないし,雪壁なしで可とした。 設営後はテントの中でゆっくり休んだ。 予定よりも高いところにいきなり来てしまったこともあり,今日はゆっくり休養。 テントの外の景色は変わるが,テントの中はどこに来ても変わらない。落ち着く。 夕方,Paulと衛星電話で連絡がついた。 山頂の天気が回復した後,残りの物資を山頂に運んでくれたそうだ。 大満足の一日。 登山ルートとキャンプの位置はこちら。 |
2006,06,17, Saturday
ランゲル山の山肌に沿って飛び,標高を上げていく。 間近にクレバスがみえた。 パイロット,Paulは酸素ボンベから酸素を吸いはじめた。おそらく高所を飛ぶときに義務付けられているのだろう。 直下に見えたアイスフォール。 氷に混じって黒い層が見えた。 過去の噴火による火山灰層か? 頂上部はガスの中。 山頂カルデラへの荷を降ろすのはひとまずあきらめ,登山活動の開始地点である北面へ向かった。 見えている山はMt. Sanford(標高4949m)。 降りたい場所も,雲の中だ! どうするべか,と思ったがこうなってしまうともうPaulにまかせるしかない。 このパターンで2年前は予定とはまったく違う,山の東側に降ろされたことがある。 Paulがうまいこと,雲の切れ間を見つけた。クレバスもない。 結局予定していたキャンプよりも300m高い,標高3300m地点で降ろされることになった。 いきなり行くにはちょっと高すぎる標高だが,そんなに危機的でもない。 |