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2006,06,16, Friday
雲が厚く,飛べず。
夕方,突然Paulが飛来。 エンジンの部品が壊れたそうで,エンジンを止めず(再始動出来ない可能性があるので),給油だけして修理可能なPalmerという町へ飛んで行った。 部品の交換で修理が済むので翌朝までには戻ってこれるそうだ。 B&Bは別の予約客があり泊まれず飛行場でキャンプ。 失態を繰り返さないよう,翌朝のフライトに備えた準備をしてから就寝。 Chitinaの飛行場はChitina Riverに隣接していて,周囲に鮭漁のためのFish Wheelがある。 暇つぶしに見学した。 もうここへも鮭がのぼって来ている。 我々も早く山にのぼりたい。 |
2006,06,15, Thursday
ランゲル山へのアクセスに使う飛行機,DHC-3,Single Otter(シングルオッター)。 ちなみにオッターはカワウソの意。 エンジンはターボチャージャー付きのものに換装されている。 the Cox Turbo Single Otter,あるいはTurbo Otterと呼ばれている。 STOL(短距離離着陸機,エストール)で,Paulが操るこのシングルオッターは30~40m前後で離着陸する。 もっと小さな飛行機が離着陸に100m以上の距離を滑走するのをみると,すごさを実感する。 この飛行機,1度に1トン近くの荷を運び,標高4000mを越える雪面でも離着陸する。 パイロットのPaulが主として使っているChitinaの飛行場から,ランゲル山までを15分で結ぶ。 Paulとこの飛行機がなければ,2004年に行った200m深を越える雪氷コアの掘削は出来なかったろうし,今回の調査もより困難だった。 |
2006,06,15, Thursday
朝一番でランゲル山へ飛ぶ可能性があるので気合の5時起き。 宿から飛行場に移動して,今度こそいつでも飛べるように準備をはじめた。 パイロットのPaulは朝6時半ころ,彼の愛機でやってきた。 昨日会わなかった私は1年ぶりの再会。 人懐っこい笑顔で握手をし,肩をたたいてくれた。 彼は毎年この時期にやってくる日本人の若者をどう思っているのだろうか。 ランゲル山はしっかり雲の中。 荷物の中からイスを引っ張り出して,しばし歓談,天気待ち。 Paulが若いころ,カジキマグロ釣りをしたときの話をしてくれた。 ものすごい大物で数時間の格闘のうちようやく船に引き上げようとしたとき,ものすごい力で引っ張られ,Paulの体を固定していたイスごと海中に引き込まれたのだそうな。 彼は固定具から何とか抜け出し,泳いで海面へ。九死に一生を得たのだとか。 天候回復の兆しがないので,Paulは昼前にロッジへ帰った。 午後からは雨が降り出し,広げて仕分けして広げた荷物を再度片付けて雨の当たらない場所へ。 この日は結局飛べず。 *** 夜,オーストリア人男性二人,アラスカ出身のアメリカ人女性一人と同宿となった。 私たちの調査の話,雪氷コアからわかった気候変動の話,さらにはアラスカの小さな村に東芝が作ろうとしている小型原子炉の話で盛り上がった。Danが話をふったらたまたま女性がその村の出身だった。村の中でもいろいろ議論があるそうだ。 お酒を飲みながらの科学技術談義,楽しかった。 |
2006,06,14, Wednesday
午後,風も強くなり,今日のフライトはなさそうな雰囲気。 宿で今年一番にのぼってきた鮭で作ったスモークサーモンを振舞ってくれた。 これが絶品。 そんなこんなで完全に気が緩んでいた。 夕方,一人車を借りて,ネットにつながる場所へ行ったのだが,これが失態! 続き▽ |